2017-09-09 1997年の恋① 僕の名は白河春男。 白河秋男と雪子の息子だ。 初恋の相手は桃香さんだった。 僕が7歳の頃、27歳の桃香さんはよく遊んでくれた。優しくてどこか儚げで綺麗だった。 2017年8月31日8:00 朝食を終えた僕は制服を来て玄関へ向かう階段を降りていた。 電話が鳴り母が出る。 「はい、白河です。」 しばらくして母が青ざめる。 「あなた、桃香が亡くなったって…」 受話器が落ちるのと同時に僕は階段から足を踏み外した。そして気を失った。